こんにちは!

立川・国立で婚活経験のある夫婦が運営する

結婚相談所きっとハッピーの井上宏美です。

生きていると「あの1日、あの一瞬で人生が変わった」

と思える出来事ってありますよね。

結婚相談所を開業する前に起きた

私の人生を変えた出来事をシェアします。

ある日、私は予定があり某駅にいました。

お昼になり、知人に教えてもらった、少し駅から離れたご飯屋さんで

美味しいご飯を食べ、店内を出ました。

慣れない道、確かこっちから来たはずと進むも

天性の才能、方向音痴で店周辺を小さく一周し

ご飯を食べたお店の前の交差点に舞い戻ってきました。

スマホで地図を開きながら信号待ち。

周りの人が歩き始めた気配で青信号を確認し、

私も歩き始めたその時でした。

ドンっと言葉では表現しきれない大きな音がしました。

例えるなら、空から隕石が降ってきたような音です。

音のする方へ視線を向けると

私の右斜め前を歩いていた60代くらいの男性が倒れて

口から血を流していました。

突然の出来事にパニックと恐怖で叫び出したくなりましたが

声は出ませんでした。

幸い周囲に私も含め、7,8人の人がいました。

車道で倒れた男性をみんなで歩道へ運び、安全を確保しました。

ひとりが119番通報。

同じ会社の4,5人でランチに向かうところだった女性のグループの数名が

周囲の店舗にAEDを探しに向かってくれました。

残された私は、男性のネクタイとベルトを緩め、

次に何をすべきか、救命講習の内容を思い出そうとしますが

頭が真っ白になり、どうしたらいいのかわからなくなってしまいました。

そうこうしているうちに、女性グループの方がAEDを持って戻ってきてくれました。

これなら、使ったことがあるとパッドの装着ができました。

そのとき通りかかった男性が心臓マッサージを申し出てくれて

心臓マッサージとAEDを繰り返しますが、心拍は戻りません。

救急車が到着し、救命措置を交代しました。

「お願い、戻ってきて」と祈るも、

心拍が戻らないまま男性は搬送されていきました。

残った救急隊の方から事情聴取を受け、その場を後にすることになりました。

震えが止まりませんでした。

奇跡的に一命をとりとめてほしいと心の底から思いましたが、

改めて思い返しても厳しい状況だったと思います。

搬送された男性がどうなったか、私には知る術もありません。

祖父母を亡くし、闘病の末に亡くなった伯母の最期を看取りましたが

今回の出来事は全く違う。

ついさっきまで同じ道を歩いていた人が突然倒れて

そのまま亡くなったかもしれない…

もっと私にできることがあったんじゃないかという無力感。

そして、ろうそくの炎が消えるように亡くなってしまう人の命の儚さを

改めて実感しました。

途中で夫と合流すると涙が止まりませんでした。

帰宅して少し落ち着くと、自宅にあった救命措置の本を見て

どうしたらよかったのかを確認しました。

そうでもしないと倒れた男性に申し訳ない気がして仕方ありませんでした。

その日の夜も目を閉じると、昼間の光景が浮かんで涙が溢れました。

翌日から、夫を仕事に送り出すことが怖くなりました。

もしこのまま、あの男性のように倒れて帰ってこなかったらどうしよう。

もう二度と会えなくなったらどうしよう。

そう思うと不安と恐怖でたまらなくなりました。

倒れた男性が父と年齢が近いこともあり、

両親にも、もう会えないかもしれないと漠然とした不安を抱えるようになりました。

それから、外に出ることが怖いと思うようになりました。

また近くで人が倒れるんじゃないか、そんな不安がよぎるのです。

夜、眠る前にあの日の出来事を思い出して

泣きすぎて過呼吸になったことも、これまで数回ありました。

少し長くなったので今日はここまで。

私の人生を大きく変えた出来事は「突然倒れた男性の救命措置」でした。

もしかしたら、同じような経験をして悩んでいる方の力になれるかもしれないと思い

シェアすることにしました。

思いがけない場面に遭遇し、感じた自分の無力さ。

そして、いつ大切な人が命を落とすかもしれない不安と恐怖。

次回は、現在の私がこの不安とどのように付き合っているかをお伝えします。

ぜひ、後編も読んでください。

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