こんにちは!
立川・国立で婚活経験のある夫婦が運営する
結婚相談所きっとハッピーの井上宏美です。
「結婚相談所って残りものしかいないんじゃないの?」なんて疑問の声が耳に入ってくるのは私だけではないはず。
本当に“残りもの”しかいないのかをシリーズでお話していきたいと思います。
第1回目の今日は「職場結婚の大幅な減少による婚姻率の低下」と題し、なぜ職場結婚が減ったのかを解説していきます。
上司のお膳立て
1日の大半を過ごす職場は、相手の仕事ぶりはもちろん、考え方や人への接し方など、その人の人柄をよく知ることができます。
仕事をすることは大前提ですが、交際相手、結婚相手にしたいと思う相手を見極めるのに充分な環境と言えます。
そして職場結婚の良いところは、自分から出会いの場へ出向く必要がないことでしょう。
ではなぜ、職場結婚が減ってきたのか。
こんな記事を見つけました。
【職場結婚は「今や傍流」1990年代から6割減の背景 ネット婚増でもお膳立てなければ結婚は増えない】 東洋経済オンライン
タイトルにもあるように、約30年前に比べて職場結婚が6割も減っているというのです。
記事によると、1970年代から1990年代は、上司が部下に結婚を推奨する風潮があり、仲人(二人の間を取り持つ)をやりたがる人が多かったというのです。
今となっては、にわかに信じがたいことかもしれませんが、たくさんの部下の仲人をする=信頼されている・人望がある上司という方程式が成り立っていた時代です。
社内にお膳立てをしてくれる上司がいるおかげで、結婚できた奥手な男女も少なくはないでしょう。
しかし令和の現代、部下に安易に結婚を勧めようものなら「セクハラ」扱いされるリスクしかありません。
お節介にも部下に「○○さんを今度食事に誘ってあげてはどうか」などと助言でもしたら、どんな扱いを受けるか想像するだけで恐ろしいと思いませんか?
年齢が近い先輩からの助言や異性の紹介はあっても、上司が部下の結婚に介入して快く思われるケースはかなり稀でしょう。
例え部下の幸せを心から願っている上司でも、願うしかできない時代になったのです。
ハラスメントと破局後のリスク
ハラスメントに気を遣う上司、上司に恋愛・結婚について干渉されるなんてまっぴらと思っている部下、現代では1990年代のような仲人関係を築くのは難しいでしょう。
社内に気になる異性がいる場合、アピールする、協力者を探すなど自力で行動するしかありません。
お互いに相思相愛ならなんの問題もなく結婚まで発展していくのですが…
勇気を出して声を掛けても、相手の取り方で「セクハラ」「パワハラ」と取られかねないのは言うまでもありません。
ハラスメントといかなくても、変な噂を流されたりしたらどうしようと不安になる方もいるでしょう。
もしお付き合いできても、結婚までたどりつかなかった場合を考えると二の足を踏む方もいるでしょう。
特殊な例かもしれませんが、お付き合いして別れた相手がハラスメントを受けていたと言い出し、被害者を装うなんてドラマや漫画もありますよね。
振られた相手、別れた相手と同じ職場で、これまで通りに仕事をしなければいけないのは何とも気まずい雰囲気。
気まずいだけにとどまらず、これまで職場で築いてきた周囲からの信頼にヒビが入るリスクがあるなら、あえて職場で恋愛をしようとは思わないという未婚者の方も一定数いるのはそんな理由からです。
結婚、出産後も同じ職場で働きたい女性の増加
共働きを希望する未婚の男女は年々、増加傾向にあります。
女性の社会進出が進んだことはもちろん、将来への不安から2馬力で家計を支えることが賢明と考える未婚者が多いからです。
特に新卒から同じ会社でキャリアを積んできた女性、キャリアアップの転職に成功した女性は、結婚や出産後も同じ会社に勤めたいと考える傾向にあります。
20年、30年前は寿退社が一般的でした。
結婚したら辞めるのだから、相手はどこで探してもよい訳です。
しかし現代で職場結婚すれば、夫のいる職場で働き続けることになります。
職場での夫の様子、評価が見えすぎてしまう、職場でも家でも一緒は嫌だと感じる女性は、あえて結婚相手を社内で探そうとはしません。
これも職場結婚の減少の一因となっていると考えられます。
まとめ
結婚につながる出会いが不足する原因のひとつに職場結婚の減少の理由をお伝えしました。
減少の理由は大きく3つ
①男女の仲をお膳立てしてくれる仲人上司が時代の流れとともに消滅
②社内恋愛が抱えるリスクが大きいと感じ、一歩踏み出す気になれない
③結婚、出産後も同じ職場で働きたい女性は、あえて職場結婚をしたいと思わない
以上の理由から、ひと昔前は主流だった職場結婚が減り、未婚の男女が増えていることがわかると思います。
そんな男女が、マッチグアプリや婚活パーティー、結婚相談所に出会いを求めて参入してきます。
つまりは結婚相談所にも“残りもの”とは言えない、優秀な会員さんが数多く在籍しているのです。
次回は「コロナ禍」と「出会い不足」についてお伝えします。お楽しみに!
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